SQLインジェクションの概要及び対策方法

名井

2024.08.01

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こんにちは、名井です!

今回はSQLインジェクションについて紹介させていただきます。

データエンジニアやWebシステム開発等に携わってきた方々であれば、もしかしたら聞き覚えがあるかもしれません。

かつて某エンターテイメント企業でも、この手の攻撃を受け顧客情報が大量に流出する事件に発展してしまったほどです。

SQLインジェクションは、ウェブアプリケーションの脆弱性を利用して、データベースに不正なSQL文を挿入する攻撃手法です。

この攻撃により、データの漏洩や改ざんや削除などの深刻な被害が発生する可能性があります。

SQLインジェクションの概要

SQLインジェクションの仕組み

SQLインジェクションは、主にユーザー入力を適切に処理しないウェブアプリケーションを標的にします。

例えば、ログインフォームや検索ボックスに不正なSQL文を入力することで、

データベースに直接アクセスや情報を取得もしくはデータを操作したりすることが可能になります。

具体的な例として、以下のようなSQL文が挙げられます。



このSQL文では、`--`以降がコメントとして扱われるため、パスワードチェックが無効化され、管理者権限でログインできてしまいます。

SQLインジェクションの影響

SQLインジェクション攻撃が成功すると、以下のような被害が発生する可能性があります。


・個人情報の漏洩:ユーザーの名前、住所、クレジットカード情報などが盗まれる。

・データの改ざん:データベース内の情報が変更される。

・データの削除:重要なデータが削除される。

・システムの乗っ取り:攻撃者がシステム管理者権限を取得し、システム全体を制御する。

SQLインジェクションの対策

SQLインジェクションを防ぐためには、以下の対策が有効です。


・エスケープ処理:ユーザー入力を適切にエスケープし、不正なSQL文が実行されないようにする。

・プリペアドステートメントの使用:SQL文を事前にコンパイルし、ユーザー入力をパラメータとして扱うことで、不正なSQL文の挿入を防ぐ。

・入力値のバリデーション:ユーザー入力を検証し、許可された形式のみを受け入れる。

・Webアプリケーションファイアウォールの導入:不正なリクエストを検出しブロックする。

・脆弱性診断の実施:定期的にウェブアプリケーションの脆弱性を診断し修正する。

最後に

SQLインジェクション攻撃はサイバー攻撃の手法の一つとして、近年国内から頻繁に行なわれ社会問題となっております。

ITエンジニアのみならず業界を超えて様々な場所で今後は対策をしていかなければなりません。

また、SQLインジェクション攻撃以外にも様々なサイバー攻撃手法が生み出されているのも現実であり、

対策を講じる側と悪用する側のイタチごっこになっている為、現状のやり方にとどまることなく

新たな対策を考えたり共有したりする必要性が今後求められてくると考えます。

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